保険で出来る奥歯の白いかぶせもの(白い歯)、CAD/CAM(キャドキャム)冠について ※令和6年1月更新
歯の神経を取った後などに入れるかぶせもの、奥歯だと銀歯になってしまうイメージがありませんか?
最近(平成26年4月~)は、白いかぶせものが健康保険で出来るのをご存知でしょうか?
※令和5年11月追記👉令和5年(2023年)12月1日より大臼歯で使用できるPEEK材の保険適応につき、
保険で白い被せ物=CAD/CAM冠が全ての歯に使用できるようになります。
(※ブリッジは対象外です。)
大臼歯で使えるようになった材料、PEEK=ポリエーテルエーテルケトンは
従来のハイブリッドレジンと比較しての特徴は
①高い靭性値がある
②歯を削る量が少なくて済む
③吸水性が低く、変着色のリスクも少ない(ただし、色はアイボリーのみ)
等があるようです。
(部位により同じCAD/CAM冠でも使われる材料が変わります。)
被せ物等の料金表はコチラ→。https://sasaki-dentalcl.com/price
費用は?
一本につき | 小臼歯・前歯 | 大臼歯 |
3割負担の方 | 約5,100円 | 約5,400円 |
2割負担の方 | 約3,400円 | 約3,600円 |
1割負担の方 | 約1,700円 | 約1,800円 |
※完成時の費用で、その前に型取り代等は別途かかります。
自費の白いかぶせものとの違いは?
自費の白いかぶせものに比べると美しさ、強度では劣りますが「奥歯で銀歯はイヤで、白ければよい」と言う方には良いと思います。
自費の白いかぶせものでもハイブリッドクラウン(冠)はありますが保険のCAD/CAM(キャドキャム)冠との違いは、保険外のハイブリッドクラウン(冠)には金属の裏打ちがある分強度が高いです。(下図)
その他、ジルコニア冠やジルボンド冠(ジルコニア+セラミック)など保険外と言っても種類がありますので説明させていただいた上でご検討、ご選択ください。
当院では、比較的新しい材料、ジルコニアをおすすめしています。
ジルコニアは人口ダイヤモンドとも呼ばれる、セラミックの仲間であり
割れにくく、すり減りにくい特性を持っています。歯を削る量もCAD/CAM冠に比べると
少なく、色調にも優れています。
注意点
保険の白いかぶせものの注意点は
①割れやすい。
a 食いしばりが強い方 → 咬合力によって、破折する恐れがあります。
b 部分入れ歯の金具が、かかる場合 → 力がかかるので破折する可能性が高くおすすめできません。
以上に当てはまる方で、銀歯のかぶせものがイヤな方は、強度の強い保険外の白いかぶせものをご検討ください。
②脱落し易い。
材料の性質上、セメントでくっつけても脱落することがあります。
接着力はメタル>ジルコニア>>CAD CAM冠となっています。
外れたものを持ってきてもらったらそのまま再装着出来る事が多いです。
③摩耗しやすい。
なにかご不明な点があればお尋ねください。
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