カール・セーガン著「Cosmos」 より 歯が原因で死亡?
こんにちは、副院長です。
アメリカの天文学者、作家、SF作家である
カール セーガンが1980年に出版した(日本語訳) の 「Cosmos 」という本を
祖母から借りて
時間を見つけて少しずつ読んでいるのですが
興味深いページがあったのでご紹介したいと思います。
それは
1632年のロンドン市の死亡統計ですが(以下表)
その年にロンドン市内で亡くなった9535人のうち
なんと470人もの人が歯が原因で
亡くなっています。
当時は抗生物質もなく、歯の治療法も確立して無かった
思われますので
虫歯一つ悪化するだけで生命の危機があったと言うことですね。
またこれは抗生物質が発明されてまだ100年も経ってませんので
長い人類の歴史の中では虫歯や歯周病で命を落とすと言うことは
当たり前のことだった訳で、
この時代に生まれたことに感謝ですね。
ちなみに
この表の中にある死因の一つに
「惑星に負ける」とありますが、
当時は、
日によって不規則に天体上で位置が変化する惑星は気味の悪いもの、縁起の悪いものと
考えられ、惑星の位置によって、
惑星が死の直接的な原因になると考えられていたそうで
原因不明の死因を惑星に負けるとしたのかもしれません。