虫歯になりやすいとお悩みの方へ お口の中の虫歯菌(ミュータンス菌)を除菌する3DS治療とは?
3DS(Dental Drug Delivery System)
①むし歯菌用3DSとは?
こんにちは、福岡県嘉麻市の佐々木歯科医院です。
歯磨きを毎日しっかりやっているのに、次々と虫歯が出来るとお困りの方へ👇
お口の中に定着している菌の中で虫歯菌の占める割合が高い状況になっていると思われます。
一度、唾液検査をして虫歯に対するリスクを知っておくのが有効な対策です。
むし歯菌用3DS(Dental Drug Delivery System)とは
虫歯菌の除菌を集中的におこなう予防歯科治療です。
専用のマウスピースに薬剤を注入して歯に装着することで、
虫歯菌に直接作用させて除菌し虫歯の発生を抑えることができる新技術です。
※既に出来てしまっている虫歯を治療する効果はありません。その場合、虫歯の治療を先に行い
その後にこれ以上虫歯が発生、進行しないように除菌治療を行なっていきます。
②なぜ虫歯菌(ミュータンス菌)の除菌に3DSが有用なのか
むし歯の主要な原因菌であるミュータンス菌は、
通常のレンサ球菌と違って歯だけに付着して増殖するという性質があるめ、
歯だけにくすりを使用することができれば常在性のレンサ球菌を損なわずにミュータンス菌だけを
選択的に減少させることが期待できます。
しかし、ミュータンス菌はバイオフィルムというバリアを歯の上に形成して飲み薬や塗り薬が直接効かない環境を作っていて、
また、お口の中に投与されたくすりはすぐに唾液により希釈・除去されてしまいます。
そこでこの3DSでは、歯科衛生士による専門的な技術と器具を用いた歯面清掃処理(PMTC:プロフェッショナル・メカニカル・ツール・クリーニング)を行って
完全にバイオフィルムを除去した後に、歯型を採って作成した専用マウスピースを用いてくすりを一定時間、歯面のみに塗布します。
こうすることで、唾液に希釈されることなく安全かつ確実に除菌用のくすりを歯面のみに輸送・塗布することが可能で、確実にむし歯菌を除菌することが可能です。
③むし歯用3DSの方法
a.1日目
お口の中の虫歯菌(ミュータンス菌)の検査を行い除菌が必要かどうかを確認します。
(ガムをかんでもらって唾液を採取するだけの簡単な検査です。)
※当院では株式会社BMLに検査の依頼をしています。う蝕関連菌(培養)の検出 | 臨床検査の受託ならBML
↓約10日後
b.2日目
検査の結果、除菌が必要な場合は説明し、治療に対しての同意を得、契約書にサインいただきます。
同日に専用マウスピース作製のための歯型を取ります。
👆虫歯菌検査結果の報告書(見本です)
↓約10日後
c.3日目
3DSによる治療開始
PMTC:プロフェッショナル・メカニカル・ツール・クリーニングを行い、歯面よりバイオフィルムをはぎとる。
専門マウスピースに除菌用の薬物を入れて、5分間維持し除菌する。
※3日目〜4日目の間にマウスピースを持って帰っていただき
ホームケア用のジェルをマウスピースの内面に入れて5分間お口の中で維持し、歯を強くします。
↓約1週間後
d.4日目
再度、マウスピースによる除菌を行う。
↓約1週間後
e.5日目
改善したかどうかの確認で2回目の唾液検査を行います。
↓約10日後
f.6日目
唾液検査の結果を説明いたします。(ご希望の方は検査結果報告書の郵送、またはメールでのご案内も可能です)
④治療代
マウスピース除菌(3DS)
小学生まで 35,000円(税抜)
大人(中学生以上) 40,000円(税抜)
※費用内訳
唾液検査代(2回分)、
来院時治療代
マウスピース、除菌用薬剤、ホームケア用ジェル、歯ブラシ、歯間ブラシ代
※3DS治療日 👆3日目、4日目は甘いものをお控えいただきます。
※治療回数が6~7回かかります
※ひとまず唾液検査のみ 3,000円(税抜) も可能です(その後3DSによる除菌治療をご希望の方は差額のみのお支払いとなります。)
⑤よくある質問
Q1 | すでにむし歯がある場合はどうなりますか? |
A1 | むし歯になってしまった部分にはむし歯菌がたくさん住み着いていますのでむし歯がある方は先にむし歯治療が必要となります。 |
Q2 | 一度3DS治療をしてしまえば2度とむし歯になりませんか? |
A2 | むし歯菌はむし歯菌(ミュータンス菌)による感染症ですので、一度お口の中から除菌されたとしても再感染(親から子、夫婦間など)するおそれはあります。 |
詳しいことは、一度ご相談ください。
佐々木歯科医院 ℡ 0948-42-0336