保険で出来る奥歯の白いかぶせもの、CAD/CAM(キャドキャム)冠について
神経を取った後などに入れるかぶせもの、奥歯だと銀歯になってしまうイメージがありませんか?
最近(平成26年4月~)は、白いかぶせものが健康保険で出来るのをご存知でしょうか?
3Dプリンターを用いてハイブリッドレジン(プラスチックとセラミックの混合物)を削り出して作られます。
最近の3Dプリンターによる加工は適合も良好です。
上の図のように今までは、上下の4番目、5番目の歯(小臼歯)のみに適用されていましたが平成29年12月より、条件付き(上下の全ての7番目の歯が残っていること)ですが、下の6番目の歯(大臼歯)にも適用できるようになりました。
令和2年4月より、上の6番目の歯(大臼歯)にも
条件付き(上下の全ての7番目の歯が残っていること)で適用となりました!
(7番目の歯は被せていたり、詰め物が入っていても大丈夫です。ただし根分割をしている部位があれば不可です。)
追記
令和2年9月より、奥歯ではありませんが上下の前歯(1、2、3番)もレジン前装冠(表面プラスチック+金属のフレームの被せ物)とCAD CAM冠のどちらかで選択可能となりました。
金属アレルギーのある方などおすすめです。
レジン前装冠については料金表の「前歯の被せ物」も参考にしてください。https://sasaki-dentalcl.com/price
費用は?
一本につき | 小臼歯・前歯 | 大臼歯 |
3割負担の方 | 約5,100円 | 約5,400円 |
2割負担の方 | 約3,400円 | 約3,600円 |
1割負担の方 | 約1,700円 | 約1,800円 |
※完成時の費用で、その前に型取り代等は別途かかります。
自費の白いかぶせものとの違いは?
自費の白いかぶせものに比べると美しさ、強度では劣りますが「奥歯で銀歯はイヤで、白ければよい」と言う方には良いと思います。
自費の白いかぶせものでもハイブリッドクラウン(冠)はありますが保険のCAD/CAM(キャドキャム)冠との違いは、保険外のハイブリッドクラウン(冠)には金属の裏打ちがある分強度が高いです。(下図)
その他、ジルコニア冠やジルボンド冠(ジルコニア+セラミック)など保険外と言っても種類がありますので説明させていただいた上でご検討、ご選択ください。
注意点
①保険の白いかぶせものが適さない方は?
a 食いしばりが強い方 → 咬合力によって、破折する恐れがあります。
b 部分入れ歯の金具が、かかる場合 → 力がかかるので破折する可能性が高くおすすめできません。
以上に当てはまる方で、銀歯のかぶせものがイヤな方は、強度の強い保険外の白いかぶせものをご検討ください。
②脱落することがある。
材料の性質上、セメントでくっつけても脱落することがあります。
接着力はメタル>ジルコニア>>CAD CAM冠となっています。
外れたものを持ってきてもらったらそのまま再装着出来る事が多いです。
③インレーは対象外です。
上図のように部分的な詰め物(インレー)は、4番目・5番目でも保険適用は、銀歯の詰め物になります。
保険でCR(コンポジットレジン)製のインレーはあることはありますが破折のリスク、摩耗しやすいなどのデメリットがあります。
上図のように白いインレーにするには、保険外のハイブリッドインレー、ジルコニアインレーをおすすめしています。
なにかご不明な点があればお尋ねください。