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歯がしみる・歯ぎしり

歯がしみる、詰め物がよく外れる

歯がしみる知覚過敏に悩まれている方、

定期的に歯科医院でメンテナンスを受けているのに、詰め物が良く取れるかた、

その原因は歯ぎしりかもしれません。

歯ぎしりとは

無意識のうちに上下の歯を合わせ強い力がかかることです。
歯ぎしりと言っても、

 

 

・横に歯を動かすグラインディング

・歯をカチカチ合わせるタッピング

・歯をくいしばるクレンチング

があります。
音が出やすいグラインディングなどは自分や家族が気づきやすいのですが、
音が出ないクレンチングは自覚症状がほとんどない場合が多いです

意識がある時、歯が合わさる時間は1日20分程度と言われています。
また、自分を守るための反射があるため強い力で噛みこむことはワザとでなければありません。
しかし、無意識の時、特に寝ている時には反射が働かないため、歯ぎしりで強い力が何時間も歯や顎に加わるため、自分の歯が壊れていきます。

歯ぎしりが原因で起こる他の症状

●歯の咬耗/歯が擦り減る

歯ぎしりは上下の歯をすり合わせることによって、歯の磨り減り(咬耗)が起こり、歯が短くなったり、
場合によっては歯の神経が出てきてしまうことだってあります。

●顎関節症

顎の関節は、頭の骨と顎の骨の間に関節円板(かんせつえんばん)という軟骨でできたクッションがあります。
歯ぎしりが強いと関節円板がダメージを受け、顎が痛くなります。

●噛んだ時の痛み/歯根膜炎

歯ぎしりによって歯が揺さぶられると、噛んだ時に痛みを感じることがあります。これは歯の根の周りにある歯根膜(しこんまく)が炎症を起こしてしまう歯根膜炎が原因です。

(神経を取っている歯の根っこの先に膿がたまって起こす根尖性歯根膜炎とは
また別のもので、鑑別が必要になります。)

●歯が割れる/歯牙破折

虫歯でもないのに急に歯が痛くなったり、歯茎が腫れたりするのは歯が割れてしまった可能性があります。

歯ぎしりが強い方は歯に強い力が加わり続け、割れてしまうことがあるのです。

●歯が揺れる/歯周病

歯ぎしりによって歯に力が加わると歯が揺さぶられ、歯と歯を支えている骨の間に隙間ができます。
その隙間に歯周病菌が感染すると歯周病が急激に進行します。

 

治療法

それぞれの歯型を取って、歯に合ったスプリント(マウスピース)を作っていきます。

これを夜寝るときに装着することによって、歯ぎしりを少なくし、歯やその周りの組織を守り、また顎への負担を軽減していきます。

歯ぎしりと診断されれば保険適用可です。(三割負担のかたで約5,000円程度です。)

日常生活での注意点

●上下の歯、いつも触っていませんか?

昼間に歯と歯が接触している癖がついていると、夜間の歯ぎしりの原因となってしまいます。
意識して、上の歯と下の歯を接触しないようにしましょう。

なかなか集中して作業中の時は、歯と歯が合わさっているかに気が回らないことがあります。
一つの方法として、パソコンの画面や冷蔵庫などに「噛みしめない」などと書いたポストイットを張っておいたらどうでしょう。
また、上と下の歯が噛んでいると気が付いたら、頭を少し下向きになって深呼吸をするようにしましょう。

●噛む回数を増やす

ガムなどを噛むと歯ぎしりと同じようにストレスを解消する効果があります。
ストレスや疲れが溜まっているときはガムを噛んだり、食事に噛む回数を増やしたりするようにしましょう。

●枕を適切な高さにする

枕の高さが高いと歯と歯が自然と噛んでしまします。
自分に合った高さの枕を使うようにしましょう。

●アルコールを少量に

過度の飲酒によって眠りが浅くなり、歯ぎしりをしてしまいやすくなります。
深酒や寝酒はしないようにしましょう。

●ストレスや疲れを溜めない

ストレスは最大の原因です。ストレスのかかる仕事や車の運転、受験勉強などで緊張が続くときは、あいだに休憩をはさみましょう。

また、自分なりの発散方法をみつけ、ストレスを強く感じないようにしましょう。
また、疲れているときは栄養のバランスが良いものを食べ、早めに寝て、慢性化しないようにしましょう。