キシリトールの効果~マイナス1才からの虫歯予防~
ミュータンス菌の量には個人差があり、多い人は虫歯ができやすい。
キシリトールの魅力
・キシリトールはミュータンス菌の数や性質を変えることができる。
・歯磨きのようにがんばる!!ではなく、お菓子を食べるような感覚で、虫歯予防ができる。
キシリトールとは?
・1890年ドイツ人科学者エミルフィッシャーが甘味料として発見。15年後ノーベル賞受賞。
・白樺という木の樹脂からとれる
・砂糖よりもカロリー低い 2.8kcal/g (砂糖4kcal/g)
キシリトールの効果
①ミュータンス菌の性質を変える・数を減らす
②菌体外多糖を溶けやすくする
③カルシウムと結合して、再石灰化する
①ミュータンス菌の性質を変える・数を減らす
②菌体外多糖を溶けやすくする
水に溶けにくい菌体外多糖(グルカン)を水に溶けやすくし、量も少なくする
プラークの量を少なくする
歯磨きで落ちやすいプラークに!
③カルシウムと結合して、再石灰化する
ミュータンス菌の母子感染
・ミュータンス菌は硬いところ(歯)がないと、生きていけない
・生まれたての赤ちゃんにはミュータンス菌はいない
・同じスプーンを使ったり、1度親が噛んだものを与えると、感染してしまう
マイナス1歳から始める虫歯予防
・赤ちゃんがお腹のなかにいる時から、親がミュータンス菌のコントロールをして、子供に感染しないようにする。
・2歳前に感染すると、齲蝕発症の可能性が高くなり、その重症度も高くなる。
妊婦を対象にした実験
・妊娠6か月から出産後9か月まで1日4回キシリトール100%ガムを噛んでもらった。
子供が二才になって、お母さんと子どものミュータンス菌の数を検査
虫歯予防先進国の12歳のDMFT
フィンランドのキシリトール事情
フィンランドのガム
ステファンカーブが裏面に書いてあります・・・
キシリトールを使った虫歯予防法の注意点
・1日にキシリトールを5g以上とる
・1日にまんべんなく食べる(朝・昼・夜)
・3か月は続ける
・最初は1度にたくさん食べると、お腹がゆるくなる。適応が起こると1日あたり90g(約1.6g/体重)まで安全とされている。
歯科専売のキシリトールがあります。
5gとるには・・・
市販のガムは1日7~8粒
歯科専売のガムは1日4粒