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歯科用CTはこんなに役に立つ

院長の佐々木です。令和1年7月にCT(歯科用パノラマ撮影用センサーを含む)を最新機種に変更しました。

⑴歯科用CTを使って何ができるか?

①インプラント埋入位置の診査

上の画面(左下)でインプラントを入れたい部位の骨の幅が実寸で分かります。

CT以外の撮影方法では、頬舌的な骨の幅は分かりません。
画面(右下)の赤い点は下顎管をマークしています(加工途中)。画面(右上)は3D画像です。赤い連続線は下歯槽神経の位置を示しています。
つまり、インプラント埋入部位の幅や太い神経までの距離を実寸で測定し事故のない安全な手術を行うことができます。
上顎であれば上顎洞までの距離が重要になりますが、それもはっきりと把握できます。

②歯根の診断

通常のレントゲン撮影画像

左端の歯の自発痛にて来院。青い矢印部分にわずかな影、赤い矢印部分に未処置の第3根の疑いがあります。

CT撮影すると右下の青い矢印部分に大きな嚢胞がありました。左上の断面図では赤い矢印部分に第3根がはっきりと映っています。

③歯周病の進行状況が立体的に分かります。

⑵歯科用CT撮影被ばく線量について

みなさんが心配されている被ばく線量の説明をします。
歯科用CT1回が0.1mSvとされていますので、私たちが宇宙や大地から受ける自然被ばく量(年間)の約20分の1、東京~ニューヨーク間を飛行機で往復する際の被ばく量、約0.2mSvの2分の1程度、と考えると分かりやすいと思います。

⑶CT撮影の料金

保険適用の場合、3割負担の方で3500円程度です。インプラント手術診断のためのCT撮影は保険適用外です。

⑷最後に

現代人は様々なストレスにさらされ、それが歯ぎしり・食いしばりを引き起こし歯に過度の力を与えているケースがよく見られます。
そしてこれが原因で原因不明の歯の痛みを引き起こしていることが多々あります。

導入した新型CTでは数本の歯に絞って撮影する高画質撮影が可能で、歯根破折や歯根周囲の歯槽骨吸収、狭い範囲での歯槽骨破折を確実に診断できているのが強みです。